[013] AMD Duron800MHz(Spitfire)から1.2GHz(Morgan)へ換装する

2015年5月21日

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ちょっと発熱は気になるが、速い割には安価なAMD Duronプロセッサ。メモリを積めば、WindowsXPでもまだまだいけそうです。Duron800MHz(Spitfire)から1.2GHz(Morgan)へ換装してみました。

不満はないが…

AMD K6-2 500MHzの環境からM/Bを交換し、Duron800MHzを使って暫く経ちます。


Duron800MHzリテール版のパッケージ

実際にはOCして950MHzで安定動作しており、特に不満はないのですが、
やはり1GHzというものへの憧れ(?)があるのか、CPUを換装しようと思い立ちました。
ただ、今のM/Bは問題なく動いていますので、今回はそれを生かす形での換装とします。

Duron800MHzはSpitfireコアです。
同じコアのものでは950MHzまでしか行けません。
M/Bに搭載のチップセットがKT133なので、AthlonXPは残念ながら載らないようです。

つまり、載せ替えることができるのは、
FSBが100MHzであるAthlon(Thunderbird)かDuron(Morgan)となります。

前者はDuron(Spitfire)とCache容量以外変わらなく面白味がありませんので、
MorganコアのDuronとすることとしました。

MorganコアのDuronは1.3GHzまでが出ていますが、
きりのいいところで1.2GHzを選びました。

1.2GHz AMD Duronプロセッサを発表(日本AMD)

価格はバルクで5,600円。
1GHz超のCPUがこんな価格で買えるとは…

800GHzでもとくに不満はありませんでしたので
とくに体感に変化はないだろうとは思いながら、換装を始めました。

AMD Duron 1.2GHz

周波数:1.2GHz(100MHz x 12)
コア:Morgan
1次キャッシュメモリー:128KB
2次キャッシュメモリー:64KB
FSB:200MHz
3D Now! Professional(SSE含む)をサポート

換装作業開始

入手した1.2GHz(Morgan)を取り付けます。


一見、800MHz(Spitfire)と変わらない


L1端子は切断されている

800MHz(Spitfire)では、L1端子をクローズすることで倍率変更ができました。
Morganでもできるかは不明ですが、一応クローズしておきます。
(後になって取り出すのは面倒)

クローズ方法としてはコンダクタペン、ハンダ付けがありますが、
簡単にできるシャープペンシルを使いました。
極小な部分ですので、ルーペとライトを合わせて使います。


隣とショートしないようにL1端子をクローズする

クローズが終了したら、筐体を開けて取り付け作業に掛かります。


AMDのリテールファンはうるさいので、Intelのリテールファン(山洋電機製)を使っている

コア欠けに注意し、載っているファンと800MHz(Spitfire)を外します。


久しぶりに見る800MHz(Spitfire)

ファンの裏面を見ると黒いフィルム(グリス)が付いていましたが、
コアの形が800MHz(Spitfire)とは異なりますので、これを拭き取りました。


拭き取るのには苦労した

1.2GHz(Morgan)と取り出した800MHz(Spitfire)を並べてみます。
似てはいますが、コアの形や端子の位置が異なります。


何となく色も違うような…

1.2GHz(Morgan)を装着し、コアにグリスを塗ります。
空気が入らないように慎重に塗ります。
テレホンカードのようなプラスティックカードを使うと、薄く塗ることができます。


グリスを塗り過ぎないように

最後にファンを取り付けて、完了です。


ファンのケーブルを付け忘れないように

BIOSでも問題なく認識されました。

Windowsを起動

問題なくWindowsが起動しました。
システムのプロパティでもDuronとして表示されています。

WCPUIDで見ますと、問題なく動いているようです。
SSEも検知されています。

使用感は、あまり変わらないだろうと思っていたのですが、
スタートメニューの表示等、動作が機敏になったように感じます。

ベンチ

HDBENCH3.30での結果です。

なお、Superπ(104万桁)は2分18秒です。
遅い…

気になること

システム情報を見ると、プロセッサが「不明」となっていることです。

上記とは別ですが、1.2GHz(Morgan)は800MHz(Spitfire)とコアが異なるので
CPUを換装すると同時に、OSを入れなおさねばならないという記事を読んだことがあります。

理由は、OSのインストール時にのみ、
CPUに関する情報をレジストリに書き込むためということです。

膨大な手間が掛かるので、再インストールはしていません。
現在のところ問題なく使えていますが…

おまけ

久しぶりにグリスを使おうとしたところ、キャップが割れていました。

中身は大量に残っていますが、保存できるだろうか…

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