[102] SiI3124とSiI3132の問題(X7SLA-H,WindowsXP Professional)
SiI3124とSiI3132の問題(X7SLA-H,WindowsXP Professional)
SiI3124とSiI3132の問題
SATAコントローラーといえばSilicon Image社であり、玄人志向等、SATAカードには
Silicon Image社のコントローラーが使われていることが多いです。
ファイルサーバーを作る等、SATAのHDDを多数接続しようとする場合、
マザーボード上のSATAポートの数が少ないと、HDDを多数内蔵できません。
外付けにすると邪魔となりますので、内蔵したい。
そんな場合は、SATAカードを使ってSATAポートを増やすことになります。
しかし、SATAカードを複数枚挿す場合、不具合が発生することがあるようです。
マザーボード
環境は以下の通り。
マザーボード:X7SLA-H(Super Micro Computer)
Atom 330(Dual-Core, 1.6GHz)を搭載した、小さい(Flex ATX)マザーボード。
S-Spec:-
コードネーム:Diamondville
プロセスルール:-nm
プロセッサ名:Atom 330
クロック周波数:1.6GHz
ソケット形状:Socket437
システムバス:533MHz
二次キャッシュ:512KB
TDP:8W
コア数:2
HT対応:○
デュアルコアでHT対応ですので、仮想4コアとなります。
SATAポート(3.0Gbps)が4つあり、この種のマザーボードとしては多い方です。
さらに、拡張スロットとして、
PCI-Express(x8) × 1
PCI-Express(x4 in x8) × 1
PCI(32-bit, 33MHz) × 1
の合計3つがありますので、拡張性も優れています。
消費電力の少ないAtomであることも加え、ファイルサーバー向きのマザーボードです。
なお、OSにはWindowsXP Professionalを使用。
ドライバもSilicon Image社のサイトに用意されています。
ディスク数は10台!
上記の環境に、HDDを取り付けます。
取り付けるHDDの数は10台。
筐体(ケース)には、HDDが9台内蔵できます。
となると、場所的に1台搭載できないことになりますが、
起動ドライブにはSSDを使いますので、これは筐体の底面に置くこととします(SSDだからできる技)。
よって、場所的には問題なし。
次に、SATAのポート数。
先述したように、マザーボードには4ポートしかありませんので、
拡張スロットにSATAカードを挿して、ポート数を増やします。
増やす数は、10-4=6ポート。
1枚のSATAカードに6ポートの載ったものはありませんので、
以下の2枚としました。
Silicon Image SiI 3124 SATALink controller
ポート数は4
PCI接続、SATA300
Silicon Image SiI 3132 SoftRaid 5 controller
ポート数は4(内外各2、同時使用は2)
PCI Express(1x)接続、SATA300
ファイルサーバーですから、容量が大きいのは勿論のこととして、
データを守るため、10台あるHDDの内2台をMirror(RAID 1)とします。
このMirrorには、SiI 3132を使用するつもりです。
SiI 3124がエラーで使えない問題
で、SATAカードのドライバーを入れたのですが、結果は…
SiI 3124の方にエラーが出てしまいます。
さらに、ドライバを入れ直しても、
「このデバイスを開始できません(コード10)」
との表示。
一方の、SiI 3132にはエラーはなく、Mirrorも組めました。
しかしこのままでは、SiI 3124が使えませんので、4台分のSATAポートが使用できず、
10台にする予定が、4台少ない6台しか使えないことになります。
SiI 3124の方は動かしようがありません(PCIスロットが1つしかないため)が、
SiI 3132の方は、刺さるスロットが2つあるので、
変えてみたりもしましたが、改善しませんでした。
解決策
4ポートの方を、Silicon Image社「以外の」コントローラーを搭載したSATAカードにすればOKかも(未確認)。
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更新履歴
- 2012.02.19 公開