[020] FJDTでの富士通製HDDの診断方法

2015年5月21日

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Fujitsu(富士通)のHDD診断ツールであるFJDT(Fujitsu ATA Diagnostic Tool)。ツールは英語ですが、その使い方を日本語と写真で解説します。

はじめに

写真は「FJDT v6.11」のものです。
他のバージョンでは画面が異なる可能性があります。

FJDT(Fujitsu ATA Diagnostic Tool) とは？

HDDベンダである富士通が提供している診断ツールです。


機能は多くないが、画面は見やすく、操作も難しくない

FDDから起動して使いますが、MaxtorのPower MAXやHITACHI(旧IBM)のDrive Fitness Testのように
起動可能なディスクを作成してくれませんので、起動用ディスク(DOS)は事前に用意する必要があります。

ツール入手

ハードディスクベンダ提供 HDD関連ツール(ソフト)を参照してください。

ディスク作成

FD(フロッピーディスク)を1枚用意し、Windows98等で起動ディスク(DOS)を作成しておきます。

容量を空けるために「IO.SYS COMMAND.COM MSDOS.SYS」の3つを残し、他は削除します。

Windows2000のMS-DOS起動DISKを参考にしてください。


これ以外は起動自体には不要

ダウンロードしたファイルを解凍すると、
実行ファイル(FJDT.EXE)とPDFファイル(エラーコードの解説)ができます。


解凍後にできる2ファイル

実行ファイルを、用意しておいた起動ディスクに入れてください。

これでディスクの作成は完了です。

ツールの実行

一端PCの電源を切り、作成したFDをドライブに入れて電源を入れます。

FDから起動するために「カタカタ」と読込み始めたところでShiftキーを押し続けます。
そうすると不要な起動プロセスを飛ばしてDOSに入れます。
(FDから起動させるためには、予めBIOS設定しておく必要があります)

黒い背景に白文字のプロンプト(A:)が出たところで、
「FJDT(診断ツールのファイル名)」と入力して「Enterキー」を押します。
そうするとツールが立ち上がります。

診断の開始

Disclaimer(免責条項)が出ますので「Spaceキー」を押して続きを読みます。
(「Escキー」を押すと中止できます)


この種のツールには必ず出てくる免責事項

内容に同意する場合は「OK(Enterキー)」を押します。


矢印キーの左右で選択

PCに接続されているHDDの検出が始まります。


グラフが伸びていく

接続されているHDDの一覧が出ます。

接続しているのに表示されない場合は、フラットケーブルや電源等の接続を確認してください。


ハードディスクを1つだけ付けた状態

複数のHDDを接続している場合は矢印キー上下でHDDを選択し、「Enterキー」でチェックを実行します。

QUICK TESTが始まりますので、画面の進捗パーを見ながら待ちます。
(中断する場合は「F10キー」を押します)


現在実行中のテストには[○]が付く

QUICK TESTで問題がない場合はこの画面が出ます。
(The drive passed the QUICK TEST.)

続けて「COMPREHENSIVE TEST(COMPREHENSIVEとは「広範囲にわたる」の意)」の
実行を勧めてきますので、ここでは念のためにYesを選択します。


QUICK TESTに通ったがCOMPREHENSIVE TESTを勧めるの意

ここでNoを選択した場合はこの画面が出ます。
QUICK TESTの段階では問題は見付からなかったということです。


QUICK TESTのみ実行し、それを通過したということ

Yesを選択すると、COMPREHENSIVE TESTが始まります。

QUICK TESTより時間が掛かりますので、途中で席を外しても良いでしょう。


気長に待ちましょう

COMPREHENSIVE TESTでも問題がなければこの画面が出ます。


QUICK TESTとCOMPREHENSIVE TESTを実行し、それを通過したということ

何かキーを押すと戻ることができます。

問題が見付かった場合は物理フォーマット(ローレベルフォーマット)を行うことで修復できる可能性がありますが、
FJDTは診断専用のツールですからできません。

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更新履歴


  • 2003/11 作成

  • 2003/11 公開