[144] ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)のレビュー
ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)を、米国にて手に入れたのでレビューする。
ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)
ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)を、米国にて手に入れたのでレビューする。
ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)
スペック(公式サイトより)
・サイズ(インチ):9.21×5.24×2.70 in
・FM周波数:87.6MHz-108MHz
・重量(オンス):29.91oz (電池込)=848g
・電池:単三×4本
・電池寿命:80時間
MADE IN CHINA(中国製)だ。
販売価格は31.49ドル
米国アマゾンでは24.99ドルなので、高いと言えば高い。
日本円では約3,300円となり、日本国内だとICF-29
(実売2,500~3,000円程度)が機能的に近い(中位モデル)。
ICF-38は、米国仕様のFM/AMラジオであり、日本では一般には販売されていない。
というのも、日本と米国は周波数が異なるからだ。
ICF-38の受信範囲は、
FM:87.5-108MHz
AM:530-1710kHz
となっており、FMが上にズレている(日本仕様のラジオは76MHz~が多い)。
よって、周波数が87.5MHzより低い局は受信できない。
関東総合通信局管内FM放送周波数表によると、FM局のほとんどが87.5MHz以下に存在している。
つまり、日本のFM局はそのほとんどが受信できない。
逆に、受信範囲の上を見ると、108MHzと高い。
以前であれば、テレビ放送の1ch、2ch、3chが聴けただろうが、アナログ放送が終了している今、意味はない。
次にAMであるが、これは問題ない(※1)。
(※1)周波数のステップ問題(日本は9kHz,米国は10kHz)があるが、アナログチューニングなので問題ない。
周波数の上端が1710kHzと高く、海上交通情報や船舶気象通報(灯台放送,1670.5kHz)が聴けるが、ICF-29も同じ範囲なので、特に優れているわけではない。
外箱には棚吊用のプラスティックが付いている。
棚吊用のプラスティック
簡単な特徴
部位図
では、開封していく。
緩衝剤(プチプチ)に包まれている
取り出した本体
ICF-38本体
まずは前面から。
持手がある
SONYロゴ
FM/AM 2BAND RADIO ICF-38
FM(上)とAM(下)のインジケーター
FM/AM切り替えスイッチ
チューニングランプ(同調ランプ)
スピーカー部
写真でも分かるが、スピーカーは向かって右側の一部。
スピーカーのサイズは直径9.2cmで、据置型ラジオとしては大きめ。
ICF-29は直径7.7cm、ICF-801は直径10.2cmである。
次に上面。
上面
FMアンテナ
FMアンテナはFM時にのみ使用する。
電源スイッチ
電源スイッチはスライド式であるが、ICF-801のようなプッシュ型にしてほしかった。
スライド式は、電源ON/OFF時に本体が動いてしまうことがあるからだ。
まぁ、ICF-801は上位モデル(実売五千円程度)なので、仕方がないが…
なお、ICF-801は日本製(十和田オーディオの製造)である。
次に裏面。
裏面
AC:120V~60Hz 4W、DC:6V SIZE AA R6×4
ICF-38はコンセント(電灯線)でも電池でも動く。
電灯線での使用は120Vとあるが、日本国内での使用(100V)でも問題なく動いた。
右側のカバーを開けると、上部に電池ケース、下部に電源ケーブルが収納されている。
上部に電池ケース、下部に電源ケーブル
電源ケーブルは本体につながっており取り外しはできない。
カバーの左側に穴があり、電源ケーブルを引き出した状態で使用可能。
電源ケーブルを引き出した状態で使用可能
電池での使用等、電源ケーブルを使用しない場合は、ケーブルをカバー内部に格納できる。
このケーブル格納が、SONYの日本国内販売の中位モデル(ICF-29等)には見られない特徴だ。
カバー裏面には、電池押さえのスポンジが付いている。
電池押さえのスポンジ
注意すべきことは、コンセントの端子の二本のサイズが異なるということだ。
手前側が大きい
よって、コンセントの形状によっては、大きい方が挿さらないことがある。
これには挿さるが
これには挿さらない
電池での使用は、単三乾電池4本を入れる。
単三乾電池4本
電池寿命は、アルカリ乾電池で74時間(FM)、82時間(AM)、マンガン乾電池で28時間(FM)、30時間(AM)となっている(JEITA)。
次に、側面。
側面
上から、
チューニングダイヤル
音質切替スイッチ(HIGH/LOW)
音質切替スイッチは、SONYの日本国内販売の中位モデル(SONY FM/AMポータブルラジオ ICF-29等)には見られない。
音楽時はHIGH、ニュース等トーク時はLOWにするとよい。
確かにLOWにすると落ち着いた音になるのだが、Panasonicの音質切替スイッチ付きモデル(RF-2400A等)ほど、音質の変化は感じられない。
—–
RF-2400(Panasonic)
音質切替(音楽/ニュース)
—–
ボリューム(音量)
イヤホン端子
イヤホンは付属しない。
次、底面。
足はあるが、ゴム足ではない
付属品は、説明書(兼保証書)の紙が1枚のみ。
説明書
保証書(米国限定)
ただのラジオなので、説明書を読む必要はないだろう。
関連:ICF-38(ソニーのFM/AMラジオ,米国仕様)のレビュー
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関連:ICF-38(米国仕様のFM/AMラジオ)とICF-801のフェライトバーアンテナの長さ
更新履歴
- 2013.12.12 公開
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