[NETGEAR] iSCSIを設定し、Windowsのディスクとして使う方法 [LUN]
NETGEARのNASであるReadyNAS 214(RN214)に関し、色々試してきた。
関連:[NETGEAR] ReadyNAS 214(RN214)の振舞を調べる試験① [ディスク追加]
関連:[NETGEAR] ReadyNAS 214(RN214)の振舞を調べる試験② [ディスク追加]
今回は、上記②の後で、RN214をiSCSIストレージとして使ってみる試験。
iSCSI(アイスカジー):Internet Small Computer System Interface
PC(iSCSIイニシエーター)-RN214(iSCSIターゲット)
「iSCSIッて何?」とゆぅ輩は、適当に調べてヌェ!
RN214の操作 – LUNの作成
初期状態では、iSCSIに関して何も設定されていないので、設定シテイク必要がある。
RN214の管理画面で iSCSI>新しいLUN をクリックする。
LUN:Logical Unit Number
ボリュームは先に用意していたモノ(TEST_500GB)、名前や説明は適当に(今回は「iSCSI_001」)。
プロビジョニングは、以下から選択。
・Thin(薄い):指定した容量をLUN作成時に確保せず、データが書き込まれた時点で容量を消費
・Thick(厚い):指定した容量をLUN作成時に確保する
今回は試験(テスト)なので、Thinとする。
サイズ(容量)も、テストなので100GBとする。
なお、一度設定したプロビジョニング方式は、後で変更できないが、
Thin/Thickとも、後から容量を拡張することは可能。
なお、作成したLUN(iSCSI_001)は、管理画面の「共有」に出現しているので、
歯車マークからリネームや容量拡張などの再設定が可能。
RN214の操作 – LUNグループの作成
LUNを作成したダケではダメで、LUNグループの作成を作成し、そこにLUNを割り当てる必要がある。
RN214の管理画面で iSCSI>新しいグループ をクリックする。
LUNグループに名前を付ける。
ターゲットはその名称を最後尾に含んだモノが自動でツケラレルが、上のように、ターゲットの文字列には制限があるので、LUNグループの名前には注意する。
例えば、「_(アンダーバー/安駄婆)」は使用できないので、ハイフン(-)などに置き換える必要がある。
今回はLAN内のどのPCからも接続できるように、許可されたイニシエーターには「Any」を選択する。
自己環境内でのテストなので、パスワード(CHAP認証)は空欄に。
で、作ったLUNグループに、先に用意したLUN(iSCSI_001)を割り当てる。
割り当てられていないLUN>割り当て
コレで、RN214側の設定は終了、次はWindows機の設定だ。
Win機の操作 – iSCSIイニシエーター
Windows機内の検索(画面左下のスタートボタンの右にある虫眼鏡アイコン)に「iSCSI」と入れると、「iSCSIイニシエーター」が見つかるのでクリックする。
だが、初期状態では、以下のようにiSCSIサービスは実行されていない。
関連:Microsoft iSCSIサービスが実行されていません
「はい」をクリックすることで、iSCSIサービスが自動的に実行されるようになる。
なお、iSCSIサービスは、Windows10 Homeでも実行可能だ(確認済)。
iSCSIイニシエーターのプロパティが開くので、ターゲットにRN214のIPアドレスを入れ、クイック接続をクリックする。
すると、先に用意したLUNグループに「接続完了」となるハヅ。
Win機の操作 – ディスクの管理
接続が完了しているので、後は「ディスクの管理」で設定する。
新品のハードディスクやSSDを組み込んだ際、ディスクの管理で設定(初期化,フォーマット)すると思うが、ネットワーク越しのNASであっても、全く同じように操作できるのだ!
ソレが、iSCSIとゆぅモノである。
「ディスクの管理」で「ディスクの再スキャン」を選ぶと、ディスクが追加されているのが分かるだろう(赤★)。
是が、先に作った「新しいLUN」ソノモノである。
マヅは、ディスクの初期化を行う。
そして、ドライブレターの設定やボリュームラベルの設定、フォーマットを行う。
作業は、ローカルディスクと全く同じ!
で、マイコンピュータにドライブが出現していればOK!
データの読み書きは当然のコト、エラーチェックやデフラグなども、ローカルディスク同様に可能だ。
なお、このドライブにデータを保存すると、作成時には0であった使用量が増加する。
これが、上述したプロビジョニングの「Thin」ね。
・Thin(薄い):指定した容量をLUN作成時に確保せず、データが書き込まれた時点で容量を消費
・Thick(厚い):指定した容量をLUN作成時に確保する
iSCSIドライブの速度計測
テスト環境であり、500GB+3TB+2TB(Flex-RAID,RAID 5)という意味不明なドライブ構成であるが、速度を計測シテミタ。
・500GB(HDP725050GLA360):7200回転
・3TB(ST33000650NS):7200回転
・2TB(ST2000DL003):5900回転
・経路:Win機-Router(HUB内蔵)-RN214
・接続:Gigabit(1Gbps)
経路が1Gbps(1000Mbps)なので、125MByte/sが理論上の最大。
なンで、Readの123.53MB/sとユ~ンは、フォヴォ頭打ち?
Writeはイマイチだが、コレは
・500GB(HDP725050GLA360):2007年(13年前)
・3TB(ST33000650NS):2011年(9年前)
・2TB(ST2000DL003):2010年(10年前)
という古すぎるディスク群のタメであり、最新のモノにシタラ/設楽もッと速くなるンかはシラン(SILANE)けど、多分/恐らく/絶対に/確実に/間違ゐナく速くなるだろう。
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ディスクスピンダウン
RN210の電源設定に、「ディスクスピンダウン」がある。
コレをONにすると、ドライブにアクセスがない場合、スタンバイモードに移行するようにでき、NASの消費電力が削減できる。
だが、コレがONだと、スタンバイモードに入っている状態で、iSCSIドライブ(PCからだとドライブ)にアクセスすると、復帰までに時間を要するため、ナカナカ開かず、イルァ!イルァ!する!!
PC内のローカルディスクでも、電力設定によってはスピンダウンが有効になるが、NASだとローカルの復帰よりも時間を要する。
スケジュール設定ができる(スピンダウンタイマー)ので、作業曜日や時間が決まっている場合は、イルァ!イルァ!を回避できるが…
使い勝手を重視し、ソノタメに電気代(+騒音や排熱)を出せるか、ソレはキミの判断である!
iSCSIは必要か?
テクァ是、ゴチャゴチャやッて極めたツモリでドヤ顔シテルけど、個人レベルだと、SMBでの共有に対し、ネットワークドライブの割り当てでドライブレターを割り当てたンと、大差ナゐンでは?
ネットワークドライブの割り当てでもマイコンピュータには出るし、コッチの方が、作業的にも知識的にも、圧倒的にラクだし…
NASとSAN
RN214はNAS(Network Attached Storage)であるが、iSCSIに対応し、SAN(Storage Area Network)が構築できる。
本品のiSCSI機能を使って、他のPCでも「共有」できるかもしれないが、ソレは非常に危険である。
iSCSIはSCSIのネットワーク版なので、ゆぅなれば、1台のSCSI HDDに対して、複数PCから同時にアクセスできるようなモノ。
あるPCがファイルを書き込んでいる時に、別PCがフォーマットを実行したら…
ツマリ、排他利用が管理されていないのである。
NAS:ファイル共有
SAN:
・遠隔地のディスクをローカルディスクのように扱える
・ファイル共有不可
・NASよりも速い
というコトで、ファイル共有が目的なら、iSCSI(SAN)は使わないコト。
そりゃ、iSCSIを都度外して別PCで接続、ゐワば「外付けHDDの使い回しによるファイル共有(同時アクセス不可)」のようなコトは可能だが、ンな面倒なコト、誰もセン/賤!
RN214はLANケーブルでしか接続できず、USBケーブルでPCにつなげて使うことはできない。
が、iSCSIを使うと、USB接続のハードディスクのような使い方ができるコトになる。
共有ではなく占有、ソレ、何の意味がアル?てコトだが、ソフトによっては、NAS上へのデータ生成を禁止しているものがある。
ネットワークドライブの割り当てでドライブレターを割り当てていても、バレてしまうのね。
そのような場合でもiSCSIならローカルとして扱われるので、問題は回避できる。
また、iSCSIの方が、NASよりも速いとユワレル。
実際に、NASの共有(フォルダ)に対して、速度計測を行ってみると…
iSCSIは先の結果だと計測に時間差があるので、NAS計測→iSCSI計測と、連続で測った結果…
確かにiSCSIの方が若干速いが、大きな差ではない?
ムァ、各々、ハードディスク内の位置が異なるだろうから、是を以て、NASとiSCSIの比較とはデキナイが…
この程度であれば、やはり個人レベルでは、NASの方が勝る/若様猿/花堕魔猿ンじゃない?
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