[056] 型式の容量と異なるハードディスク

2015年5月21日

当サイトには広告が含まれています。

型式の容量と異なるハードディスクを見ることがあります。型式では40GBなのに、実際は20GBしかないようなものです。型式通りの容量を使えるようにできるのでしょうか。

型式の容量と異なるハードディスク

最近、型式とは異なる容量のHDDを見かけることがあります。
型式では容量が10GBのはずなのに、実際は4GBしかないというようなものです。

パソコンの修理等で4GBや8GBという容量の少ないHDDが必要になることがあります。
しかし、小容量のHDDは現在新品で入手することは困難です。

そのため、容量の大きいHDDを元にし、敢えて小容量のHDDを作成していると思われます。

大容量を小容量にするなど、無駄な話に聞こえますが、
容量の大きいHDDを認識できないパソコンもありますから、その用途としては理解できることです。

40GBなのに20GB?

私の手元にMaxtorの4D040H2というHDDがあります。

これは、4D040H2で検索すると分かりますが、本来40GBのHDDです。

しかし、ラベルの中央部分を見ると上からシールが貼られており、
そこにはP/Nの後に「20GB」と書かれています。

型式では40GBのHDDですが20GBとあり、型式と一致しません。

容量をパソコンで確かめる

このHDDをWindows2000の入ったパソコンに、セカンダリ-スレイブとしてつなぎました。

BIOSで認識される型式を見ると、ラベル通り「4D040H2」となっており、
この段階では型式通りです。

そのままWindows2000を起動し、マイコンピュータで見えるドライブの容量を調べると、約20GBとなっていました。
上から貼られたシールの容量となっています。

パーティションが作成されていないとドライブは見えませんので、
単に20GB分のパーティーションしか作成されていない可能性があります。
この場合は残りの20GBにパーティーションを作成することで、40GBを使うことができます。

そこで、ディスクの管理からHDDを見ます。

パーティーションが作成されていない場合は「未割り当て」と表示されるのですが、
それがなく、全部で20GBとなっています。

これでは20GBのHDDであり、20GBしか使えません。

Powermaxで見る

あまり意味のないことであるとは思いながら、
MaxtorのHDD診断ツールであるPowermaxで物理フォーマットをしてみましたが、やはり20GBのままでした。

診断も行いましたが、エラーは見付かりませんでした。

FDDから起動させるタイプのHDD消去ツールでも20GBと認識されていました。

今のところ「完全な」20GBのHDDです…

BIOS書換え?

4D040H2は40GBのHDDですが、敢えて20GBにされていると思われます。
その場合は、BIOSの段階から20GBと認識させねばなりません。

ということは、HDDのファームウェアを書き換えることにより、
40GBのHDDにできる可能性があるということです。
(内部に20GB分のディスクしかなければ不可能ですが…)

無効にされている20GBを取り戻すべく、暫く調査を進めてみたいと思います。

更新履歴