[016] VH-7PC(SOTEC & KENWOOD)のドライバ導入方法

2015年5月21日

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1万円を切る信じられない価格で販売されたCDオーディオシステム、VH-7PC。PCとUSB接続も可能で、なんと制御ソフトを作られる方も登場。PC接続時のドライバ導入を、画像付きで解説します。

VH-7PCとは?

「VH-7PC」はCDオーディオシステムである。

MDやカセットデッキは搭載しておらずCDとラジオチューナーだけであるが
USBケーブルでPCと接続することにより、PCスピーカとして使用することができる。

USBスピーカとしても利用できます – VH-7PC(SOTEC)

製造元はKENWOODであり、SOTECはただの販売元であるので、幾分かは安心(?)できる。
(但しサポートは販売元であるSOTEC)
本体にはKENWOODのロゴが入っており、SOTECのそれは入っていないので、
見た目にも安心(?)である。

同類としてMDレコーダ(DM-VH7PC)がある。

MDレコーダー(DM-VH7PC)

20W+20Wの大出力アンプと、11cmコーン型ウーハ2ウェイスピーカーを搭載しながら
実売価格は12,000円以下である。

元となっているKENWOODのRD-VH7は標準価格46,000円の品である。

ニュースリリース(KENWOOD)

普通に考えるとこんなに安くはないはずである。

ケンウッド製のミニコンポがこの価格?(インプレス)

実は、この発売/価格には「裏」がある。

何故低価格なのか?

2000年11月、SOTECがKENWOOD AvinoVH-7をベースにしたPC「AFiNA AV」を発売した。

ソーテック、ケンウッドと共同開発のAVパソコン(インプレス)

上記はVH-7にPC接続機能を付加した「OP-VH7PC」と「PC本体」という構成となっており、
PCとAUDIOを結びつけたSOTEC渾身の作として生産された。

だが、売れると見込んで大量に生産したものの、あまり売れなかったのだろう。
大量の在庫を抱えることとなってしまった。

SOTECとしては、当然この在庫を抱えるわけにはいかないので、
少しでも売るためにオーディオ部の「OP-VH7PC」を39,800円で別売することとなった。
こうしてセットを「解体」した「OP-VH7PC」のみが大量に市場に出回ることとなる。

それでも売れず、後に19,800円から14,800円に値下げされている。

しかしそれでも売れ残ってしまったため、2001年秋には「OP-VH7PC」から
PC接続時のドライバと専用ソフトを省いた「VH-7PC」が
12,000~10,800円程度で見かけられるようになり、この価格低下の影響で購入者が増大した。

そろそろ在庫切れかと思いきや、2003年になっても売られているようで、
価格も9,800円以下ということがほとんどである。

在庫処分なので出回っている分が売り切れれば終了となるだろうが、
一体いつなくなるのだろうか…

なお、この事情はMDレコーダ(DM-VH7PC)の方には当てはまらず、現在入手は困難である。

使用感

本体は縦置きできるのでスペースがない時は有効。
デザインも悪くない。

HDCD(High Definition Compatible Digital)の再生にも対応している。

http://www.hdcd.com/

HDCDとは、20bitの高音質な音楽情報を
16bitのCDフォーマットにエンコードする技術であり、
通常の16bitフォーマットと互換性を持っているため、
非対応プレイヤーでも再生が可能となっている。

邦楽の場合、大抵はHDCDロゴが入っていないためにほとんど気付かないが、
対応していることがある。

HDCDを探せ!

HDCDを挿入すると液晶画面にそれを示すマークが出る。


TrackNo.の横に「HDCD」と表示される

ピュアA(純A級)のため、アンプの温度が高くなる。
そのため放熱ファンが搭載されており、まるでPS2のようだ。
冬場は気にならないが、夏場は(PC同様)厳しいかもしれない。

内部写真内部写真
(ともにリンク切れ 2005.02)

使って間もないので音質等に関しては記さないが、
関連サイトが多数あるので今はそちらに譲ることとする。

一見ミニコンポのAVパソコンなど、ソーテックが新製品を発売
World PC Expo 2000 見聞録
AFiNA OP-VH7PC の音質向上に挑戦
異国版(Kenwood VH-800MD)
ソーテック ケンウッドのコンポをベースにしたPC AFiNA AV
ソーテック ケンウッドとの共同開発PCを発売
OP-VH7PC(2ch)
http://www.dieen.net/pc/pc_update75.html
http://www.ops.dti.ne.jp/~skynavi/contents/impre/vh7pc.html
http://www.ksky.ne.jp/~thiro/afina/
http://www.toride.com/~keitwo/op-vh7pc.htm
乗り遅れ禁止。売り切れ御免。

他にも検索で大量に見つけることができる。

ドライバの入手

PCと接続できることがこの「VH-7PC」の大きな特徴であるが、
当初ドライバが提供されていなかったため、接続使用には問題はないものの、
デバイスマネージャの「USB Device」に「?」が付いてしまう。

制限事項 – デバイスマネージャ上で「?」マークが付く(SOTEC)
(リンク修正 2005.02)


使用には問題がないとはいうものの、気分的に良くない

しかし、ユーザーからの多数の要望を受けたようで、
2002年9月13日にドライバの公開が開始された。
下記から入手できる。

CDレシーバ用ドライバご提供のお知らせ(SOTEC)
(リンク修正 2005.02)

現在、WindowsMeとXP用が公開されている。

CDレシーバ用ドライバ(WindowsXP)(WindowsMe)
(リンク修正 2005.02)

PC接続とドライバ

提供されているのはWindowsMeとXP用であるが、XP用がWin2000で使用できることを確認した。
以下はWin2000での導入例である。

なおこれはドライバであって、PCから「VH-7PC」を制御するアプリケーション(GEOBIT)ではない。

上記からOSに合ったドライバファイルを入手し、解凍しておく。


WindowsXP用のファイル(解凍前)

USBケーブルが同梱されているので、PCと繋ぐだけである。
接続すると機器が検知され、以下の画面が出る。

暫くすると以下の画面が出る。

少し待つと以下の画面が出る。

「次へ」をクリック。

「デバイスに最適なドライバ…」を選んで「次へ」をクリック。

「場所を指定」を選んで「次へ」をクリック。

ファイルのコピー先にドライバ(解凍先)を指定して「次へ」をクリック。

ドライバが見つかるので「次へ」をクリック。

ドライバのインストールが完了する。

インストール後のデバイスマネージャ。

「KENWOOD Audio Controller」と表示されている。

ドライバの詳細。

製造元:Brother Systems?

ドライバの日付は「2000.07.05」となっている。

これでPCの音を「VH-7PC」から出力することができる。

現在

メモの2002.11.08あたりに書たが、CDプレーヤーが壊れたので購入した程度である。
(既に脱MDを図っており、CDだけで充分)

既にPCにスピーカーが付いていることもあり、これをPCと接続して使う予定はない。
単体で使うこととなろう。

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