[058] MX-510RD ロジテック(ロジクール)光学マウスの使用感レポート
MX-510RDは、ロジテック(ロジクール)の「パフォーマンスオプティカルマウス」です。無線式であるMX-700の有線版であるMX-500、MX-510の後継モデルになります。形は変わっていませんが、色が異なり軽量化されています。
MX-510RD ロジテックパフォーマンスオプティカルマウス
Microsoftと並んで、マウスのベンダーとして有名なのがロジテック(日本ではロジクール)です。
MX-700という光学無線式(コードレス)マウスが人気があり、私も使っていますが、その有線版としてMX-500、MX-510がありました。
MX-510RDはその後継モデルになります。
ロジテック(ロジクール)のサイトでは
「究極の光学パワーで突破せよ。精確で遅延のない究極のマウス」
とあります。
何か新型ビームで侵略軍を撃破できそうな勢いです。
価格は、有線マウスとしては高い方になり、多くの店では大体4,200円~4,800円程度で売られています。
マウスにこだわる方向けでしょう。
MX-510RD(Faith):3,692円(2005.02.18現在)
MX-510RD(ツクモ):5,280円(2005.02.18現在)
私はパソコン工房の店頭で約4,300円で購入しましたが、Faith(フェイス)で売られている3,692円(2005.02.18現在)という価格は、現時点では最安価格に入るのではないでしょうか。
ちなみに、前モデルであるMX-510の価格は若干安く、
MX-510(Faith):3,539円(2005.02.18現在)
MX-510(ツクモ):5,280円(2005.02.18現在)
となっています。
さらにMX-1000は
MX-1000(Faith):6,970円(2005.02.18現在)
MX-1000(ツクモ):9,980円(2005.02.18現在)
となっており、これもFaith(フェイス)が随分安いですね。
無線か?重量か?
MX-700は無線式(コードレス)ながら反応がよく、それが人気の大きな理由でしたが、単三型充電電池を2本内蔵するため、重量が非常に大きく、それが使いにくい点でした。
その有線版であるMX-500、MX-510は電池を内蔵する必要がなく、MX-700に比べると非常に軽いため、無線(コードレス)にこだわらない方は、こちらを選ぶわけです。
色
MX-500は銀色、MX-510が青色(ホログラフィック調)となっていますが、MX-510RDは赤色(ホログラフィック調)となっています。
見る角度によって見え方が変わりますので、同じ模様のマウスはないといえます。
このホログラフィック調の赤色は好みが分かれそうですが、目下一色しかなく、他色の選択肢がありません。
MX-510RDの「RD」は赤を示すと思われますので、他色が登場するかもしれません…
重量
MX-500とMX-510、MX-510RDは単に色が異なっているだけではありません。
MX-510RDはMX-510に比べて10%の軽量化が行われています。
MX-510:167g(ケーブル含む)
MX-510RD:152g(ケーブル含む)
この15g、ケーブルの重さが同じだとすると、本体部分の差となりますが、体感できるレベルなのでしょうか。
ちなみにケーブルなしの重さを量ってみました。
MX-510RD:110g(ケーブル含まず)
MX-700:175g(電池含む)
MX-700:120g(電池含まず)
IntelliMouse Explorer 3.0:110g(ケーブル含まず)
MX-510RD:110g(ケーブル含まず)とMX-700:120g(電池含まず)の間には10gの差がありますが、これは体感できました(形状は同じですので関係ない)。
単に軽ければ良いというものではないでしょうが、私にとってこの15gは、数字以上に大きく感じました。
MX-700との比較
MX-700と比べると、比較にならないほど軽いです。
私はマウスを持ち上げて動かすので、これは体感として大きいです。
他の操作性はMX-700とほぼ同じですが、パーツが異なるためかクリック感やホイールの回転の感覚は若干異なります。
左右のクリックは、クリックできる範囲が広めに取られていますので、様々な持ち方にも適合できるでしょう。
この軽さで無線式であれば最良なのですが、有線式のマウスの中では最高ではないでしょうか。
IntelliMouse Explorer 3.0との比較
IntelliMouse Explorer 3.0は、Microsoftが出した初の光学式マウスであるIntelliMouse Explorerの後継です。
IntelliMouse Explorerは2,000回/秒のスキャンでしたが、IntelliMouse Explorer 3.0は6,000回/秒と向上しました。
現在はそのさらに後継の世代となっており、もう売られていません。
私が使ってきたマウスの中ではIntelliMouse Explorer 3.0が最高と感じていたので、2個持っています。
オークションでも、未使用に近い場合は4千円近くまで値が付きます。
・持った感じ
重量は先述したように同じくらいですが、形状が異なり、MX-510RDは、IntelliMouse Explorer 3.0と比べると盛り上がった感じを受けます。
IntelliMouse Explorer 3.0を「手を乗せる」と表現すると、MX-510RDは「握る」「持つ」「掴む」という感じになります。
親指の部分に深い凹があります。
これが「握る」「持つ」「掴む」という感じを与えています。
・左右のクリック感
左右のクリック感は、MX-510RDの方が高級感があります。
IntelliMouse Explorer 3.0も高級感のあるクリックですが、使い込んでいることもあるでしょうが多少は落ちます。
・ホイール感
ホイール感ですが、MX-510RDは「音がないコリコリ」という感じです。
私は少し抵抗のある方が好きなのでこれは合います。
IntelliMouse Explorer 3.0はそれに比べると抵抗がなく、ガタついた感じを受けます。
しかし、ホイールのクリックはIntelliMouse Explorer 3.0が圧倒的に上で、MX-510RDは深く押し込まないとならず、クリックすること自体が困難です。
(MX-700はそうでもなかったのですが…)
私はホイールのクリックにダブルクリックを割り当てていますので、ここは大きく残念な点です。
・親指のボタン
両者とも、親指の部分に2つのボタンがあります。
ブラウザの「戻る」「進む」などで使います。
MX-510RD、IntelliMouse Explorer 3.0共にこの位置は良いですが、取り付けはMX-510RDが上で、IntelliMouse Explorer 3.0はゆるくなっています。
最新のIntelliMouse Explorerは、何故か押せない位置に配置されています。
それが私が買わない理由です。
・塗装
MX-510RDはあまり使っていないのでまだ分かりませんが、IntelliMouse Explorer 3.0は手垢が付きやすく、また手に当たる部分に色がついてしまいます。
これでもまだましになった方で、初代IntelliMouse Explorerは塗装禿げがひどかったです。
手で持つものですから、このあたりは材質を十分吟味して作ってもらいたいものです。
なお、MX-700同様、MX-510RDにも盛り上がった部分にロゴが付いていますが、これが禿げるのは確定でしょう。
また、左右クリック以外に5つのボタンがありますが、これらの文字も同様です。
MX-700のロゴは痛んでいます。
ホイールの前方にあるボタンは、指が届かないために押しにくく、一番手前のボタンは逆に指を立てねばならず押しにくいです。
結局、ホイールのすぐ手前のボタン(下スクロール)しか使えません。
ドライバソフト
ドライバはロジクールのサイトからダウンロードできますが、
つくりが雑で、あまり丁寧な感じは受けません。
同じ設定画面の、マイクロソフトの場合です。
マイクロソフトの方が絵が綺麗で、分かりやすいと感じました。
気になったこと
価格が高い割には、造りが雑な部分が目に付きます。
写真のように、バリが残っています。
また、ソール(裏の足)の質が悪く、すぐに磨り減り摩擦が高まります。
ケーブルも太く固いです。
もう少し細く、柔らかくできなかったのでしょうか。
MX-700の後継に当たるMX-1000も雑な造りのようですので、かなりコストを落としているのでしょう。
保証期間もMX-500では5年間でしたが、これは3年間と短くなっています。
操作性の良いマウスなのですから、細かい部分までこだわって欲しいものです。
そのうち
「MX-510RDよりも軽く!ついに100gを切った"MX-510RD Special Edition"登場!」
となるかも…そんなのありませんから!残念ッ!
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更新履歴
- 2005/02 作成、公開
- 2005/02 重量、MX-700写真追加
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