[058] MX-510RD ロジテック(ロジクール)光学マウスの使用感レポート

2016年9月12日

MX-510RDは、ロジテック(ロジクール)の「パフォーマンスオプティカルマウス」です。無線式であるMX-700の有線版であるMX-500、MX-510の後継モデルになります。形は変わっていませんが、色が異なり軽量化されています。

MX-510RD ロジテックパフォーマンスオプティカルマウス

Microsoftと並んで、マウスのベンダーとして有名なのがロジテック(日本ではロジクール)です。

MX-700という光学無線式(コードレス)マウスが人気があり、私も使っていますが、その有線版としてMX-500、MX-510がありました。

MX-510RDはその後継モデルになります。

ロジテック(ロジクール)のサイトでは

「究極の光学パワー突破せよ。精確で遅延のない究極のマウス」

とあります。

何か新型ビーム侵略軍を撃破できそうな勢いです。

価格は、有線マウスとしては高い方になり、多くの店では大体4,200円~4,800円程度で売られています。
マウスにこだわる方向けでしょう。

MX-510RD(Faith):3,692円(2005.02.18現在)

MX-510RD(ツクモ):5,280円(2005.02.18現在)

私はパソコン工房の店頭で約4,300円で購入しましたが、Faith(フェイス)で売られている3,692円(2005.02.18現在)という価格は、現時点では最安価格に入るのではないでしょうか。

ちなみに、前モデルであるMX-510の価格は若干安く、

MX-510(Faith):3,539円(2005.02.18現在)

MX-510(ツクモ):5,280円(2005.02.18現在)

となっています。

さらにMX-1000は

MX-1000(Faith):6,970円(2005.02.18現在)

MX-1000(ツクモ):9,980円(2005.02.18現在)

となっており、これもFaith(フェイス)が随分安いですね。

無線か?重量か?

MX-700は無線式(コードレス)ながら反応がよく、それが人気の大きな理由でしたが、単三型充電電池を2本内蔵するため、重量が非常に大きく、それが使いにくい点でした。

その有線版であるMX-500、MX-510は電池を内蔵する必要がなく、MX-700に比べると非常に軽いため、無線(コードレス)にこだわらない方は、こちらを選ぶわけです。

MX-500は銀色、MX-510が青色(ホログラフィック調)となっていますが、MX-510RDは赤色(ホログラフィック調)となっています。

見る角度によって見え方が変わりますので、同じ模様のマウスはないといえます。

このホログラフィック調の赤色は好みが分かれそうですが、目下一色しかなく、他色の選択肢がありません。

MX-510RDの「RD」は赤を示すと思われますので、他色が登場するかもしれません…

重量

MX-500とMX-510、MX-510RDは単に色が異なっているだけではありません。
MX-510RDはMX-510に比べて10%の軽量化が行われています。

MX-510:167g(ケーブル含む)

MX-510RD:152g(ケーブル含む)

この15g、ケーブルの重さが同じだとすると、本体部分の差となりますが、体感できるレベルなのでしょうか。

ちなみにケーブルなしの重さを量ってみました。

MX-510RD:110g(ケーブル含まず)

MX-700:175g(電池含む)

MX-700:120g(電池含まず)

IntelliMouse Explorer 3.0:110g(ケーブル含まず)

MX-510RD:110g(ケーブル含まず)とMX-700:120g(電池含まず)の間には10gの差がありますが、これは体感できました(形状は同じですので関係ない)。

単に軽ければ良いというものではないでしょうが、私にとってこの15gは、数字以上に大きく感じました。

MX-700との比較

MX-700と比べると、比較にならないほど軽いです。
私はマウスを持ち上げて動かすので、これは体感として大きいです。

他の操作性はMX-700とほぼ同じですが、パーツが異なるためかクリック感やホイールの回転の感覚は若干異なります。

左右のクリックは、クリックできる範囲が広めに取られていますので、様々な持ち方にも適合できるでしょう。

この軽さで無線式であれば最良なのですが、有線式のマウスの中では最高ではないでしょうか。

IntelliMouse Explorer 3.0との比較

IntelliMouse Explorer 3.0は、Microsoftが出した初の光学式マウスであるIntelliMouse Explorerの後継です。

IntelliMouse Explorerは2,000回/秒のスキャンでしたが、IntelliMouse Explorer 3.0は6,000回/秒と向上しました。

現在はそのさらに後継の世代となっており、もう売られていません。

私が使ってきたマウスの中ではIntelliMouse Explorer 3.0が最高と感じていたので、2個持っています。

オークションでも、未使用に近い場合は4千円近くまで値が付きます。

・持った感じ
重量は先述したように同じくらいですが、形状が異なり、MX-510RDは、IntelliMouse Explorer 3.0と比べると盛り上がった感じを受けます。

IntelliMouse Explorer 3.0を「手を乗せる」と表現すると、MX-510RDは「握る」「持つ」「掴む」という感じになります。

親指の部分に深い凹があります。

これが「握る」「持つ」「掴む」という感じを与えています。

・左右のクリック感
左右のクリック感は、MX-510RDの方が高級感があります。
IntelliMouse Explorer 3.0も高級感のあるクリックですが、使い込んでいることもあるでしょうが多少は落ちます。

・ホイール感
ホイール感ですが、MX-510RDは「音がないコリコリ」という感じです。
私は少し抵抗のある方が好きなのでこれは合います。
IntelliMouse Explorer 3.0はそれに比べると抵抗がなく、ガタついた感じを受けます。
しかし、ホイールのクリックはIntelliMouse Explorer 3.0が圧倒的に上で、MX-510RDは深く押し込まないとならず、クリックすること自体が困難です。
(MX-700はそうでもなかったのですが…)

私はホイールのクリックにダブルクリックを割り当てていますので、ここは大きく残念な点です。

・親指のボタン
両者とも、親指の部分に2つのボタンがあります。
ブラウザの「戻る」「進む」などで使います。

MX-510RD、IntelliMouse Explorer 3.0共にこの位置は良いですが、取り付けはMX-510RDが上で、IntelliMouse Explorer 3.0はゆるくなっています。

最新のIntelliMouse Explorerは、何故か押せない位置に配置されています。
それが私が買わない理由です。

・塗装
MX-510RDはあまり使っていないのでまだ分かりませんが、IntelliMouse Explorer 3.0は手垢が付きやすく、また手に当たる部分に色がついてしまいます。
これでもまだましになった方で、初代IntelliMouse Explorerは塗装禿げがひどかったです。

手で持つものですから、このあたりは材質を十分吟味して作ってもらいたいものです。

なお、MX-700同様、MX-510RDにも盛り上がった部分にロゴが付いていますが、これが禿げるのは確定でしょう。
また、左右クリック以外に5つのボタンがありますが、これらの文字も同様です。

MX-700のロゴは痛んでいます。

ホイールの前方にあるボタンは、指が届かないために押しにくく、一番手前のボタンは逆に指を立てねばならず押しにくいです。

結局、ホイールのすぐ手前のボタン(下スクロール)しか使えません。

ドライバソフト

ドライバはロジクールのサイトからダウンロードできますが、
つくりが雑で、あまり丁寧な感じは受けません。

同じ設定画面の、マイクロソフトの場合です。

マイクロソフトの方が絵が綺麗で、分かりやすいと感じました。

気になったこと

価格が高い割には、造りが雑な部分が目に付きます。

写真のように、バリが残っています。

また、ソール(裏の足)の質が悪く、すぐに磨り減り摩擦が高まります。

ケーブルも太く固いです。
もう少し細く、柔らかくできなかったのでしょうか。

MX-700の後継に当たるMX-1000も雑な造りのようですので、かなりコストを落としているのでしょう。

保証期間もMX-500では5年間でしたが、これは3年間と短くなっています。

操作性の良いマウスなのですから、細かい部分までこだわって欲しいものです。

そのうち
「MX-510RDよりも軽く!ついに100gを切った"MX-510RD Special Edition"登場!」
となるかも…そんなのありませんから!残念ッ!

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2016年9月12日

Posted by hdd-check